957人が本棚に入れています
本棚に追加
/363ページ
「あ、待って待って。私も今から行くところなんだ。一緒に行こう」
最悪だ。
セフィロスは、ヴェルディを睨み付けると歩調を速めた。
「一緒に行くのは遠慮したいものですね。司教は仲良しだと思われても困ります」
辛辣な言葉を投げ掛けるセフィロス。
当の本人は、全く気にした風もなく、笑顔で歩調を合わしながら、近付いてくる。
セフィロスは、今日で何度目か知らない溜め息をつくと、大人しくヴェルディと共に政府に顔を出す事にした。
「そういえば、君はいつまでその髪と瞳で居る気だい?目立つよ」
そうそう。
自分の紹介を忘れていた。
名は、セフィロス・B・ローズマリー。
白い髪に、深紅の瞳。
これは、任務で感情が昂った時に魔力が体内で暴れ、元の髪や瞳より色素異常を起こして、こうなる。
どういう構造になっているかは知らないが、元の髪や瞳の色は漆黒である。
因みに、ミラと同じ名字なのは後から分かるので、質問はなしだ。
最初のコメントを投稿しよう!