‡第1楽章‡

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「あ、待って待って。私も今から行くところなんだ。一緒に行こう」 最悪だ。 セフィロスは、ヴェルディを睨み付けると歩調を速めた。 「一緒に行くのは遠慮したいものですね。司教は仲良しだと思われても困ります」 辛辣な言葉を投げ掛けるセフィロス。 当の本人は、全く気にした風もなく、笑顔で歩調を合わしながら、近付いてくる。 セフィロスは、今日で何度目か知らない溜め息をつくと、大人しくヴェルディと共に政府に顔を出す事にした。 「そういえば、君はいつまでその髪と瞳で居る気だい?目立つよ」 そうそう。 自分の紹介を忘れていた。 名は、セフィロス・B・ローズマリー。 白い髪に、深紅の瞳。 これは、任務で感情が昂った時に魔力が体内で暴れ、元の髪や瞳より色素異常を起こして、こうなる。 どういう構造になっているかは知らないが、元の髪や瞳の色は漆黒である。 因みに、ミラと同じ名字なのは後から分かるので、質問はなしだ。  
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