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「僕は、自分より背の高い女生徒と歩きたくないんですよ」
セフィロスが、(もちろん演技だが)困ったように言うと、シェリーは悲しそうな表情で此方を見てくる。
「セフィってば、いっつもそればっか!たった3センチじゃなーい!何が不満なのよ」
因みに僕の身長は167センチ。
不満だらけだ。
何が悲しくて、自分より背の高い女と共に行動しなければいけない?
わざとか?
「とにかく、離れて下さい。それとも、貴女は嫌がる相手に無理強いをさせて自己満足する性格なんですか?」
「そんな事ッッ!・・・ない」
シェリーは、本気で泣きそうな顔になると、セフィロスから離れた。
セフィロスは、立ち止まったシェリーには目もくれず、早足でその場を去る。
あんなところを他の奴等に見られたら、きっと休み時間は忙しくなるだろう。
教室へと急ぐと、まだあまり人が居ない時間帯だった事に感謝し、自らの机に突っ伏した。
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