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しばらく眠っていると、授業開始を告げるベルがなり、セフィロスは欠伸を噛み殺しながら顔を上げた。
今から退屈な時間の始まりだ。
1時間目は確か、術式の実習と小テスト。実に退屈である。
セフィロスは大司教ミラの養子であり、教会に所属したのは4年前。僅か、12歳の時。
並外れた実力を以てして、この司教の地位に上り詰めた。
そんなセフィロスが今更学校なんて行っても、やる気がしない。
セフィロスが教会の司教である事を知っている者は、学校では校長しかいない。だから、素を隠して優等生面をするのは疲れるのだ。
「セフィロス!今日、小テストあるんだって。自信はある?」
隣の席の・・・、名前が出てこない。
柔らかな金髪に、ワインレッドとエメラルドグリーンのオッドアイの男子生徒が、話しかけてきた。
「あ・・・、オレ、ルイン・ローライトって言うんだぁ。ルインって呼んで?」
しばらく黙っていると、勝手に名乗ってくれたルイン。
自己紹介後に悪いが、言っておかなければならない事がある。
「僕は人と馴れ合うのが好きじゃない。皆の前で公言した筈ですが?」
学校に入学して直ぐに自己紹介があり、セフィロスは皆の前で言い放ったのである。
貴殿方と馴れ合う気はありませんと。
絡んでくるところを見ると、どうやら聞いてなかったらしい。
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