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「…なんだありゃ?」
「ゆ、ゆゆゆ雪女…出たぁー!!」
その場にペタンと尻餅をつく宗太を尻目に、戒は揺らめく物を確かめようと、臆せず進んで行った。
「成る程…」
「か、戒…君がいなくなってもちゃんとお墓は…ぶっ!!」
突如宗太の顔を襲ったのは、工事現場のシートだった。
「おい、単なるシートじゃないかよ。ったくこれだから怖がりさんは…。」
「うぅ、だってさぁ…。」
「ほら、さっさと帰るぞ。」
そういって二人は吹雪く雪山を後に、ロッジに戻って行った。
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