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「質問の内容を言ってみたまえ、昂!!」
「えっと、『恐竜は爬虫類であった可能性が高いか、それとも鳥類であった可能性が高いか?』……ですよね?」
「そうだよ、その通りだよ!まず質問が綾里のと比べるとおかしくないかい!?何で綾里に対しては綾里についての質問で、僕に対しては恐竜についてなのさ!?」
しかも二択問題だし!!、と正樹さんは続ける。
とは言っても――
「でもその二択を間違えたのは正樹さんですよ?」
ちなみに答えとしては『鳥類』であった可能性が高いらしい。
何でも、恐竜が爬虫類のような変温動物……つまり太陽からエネルギーをもらう生物だったとすると、恐竜の体は大きすぎてエネルギーがほとんど貯められず、活動できない計算になるみたいだ。
「次におかしいのは質問の数だよ!!何で綾里は5問で僕は1問なのさ!?恐竜の質問で僕の何がわかったのさ!?」
「少なくとも正樹さんが見た目で物事を判断するということはわかりました」
「……そ、それは義理の父になれる条件と関係ないだろう!?」
一瞬言葉に詰まる正樹さんが慌てたようにそう言う。
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