プロローグ→エピローグ

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俺は義理の妹に憧れている。 …………。 …………いや、別に頭がおかしくなったわけではない。というよりは、少なくとも男子なら一度は夢見るものだろう。 ただ、俺が憧れているのは『義理』の妹、ここが大事だ! 俺は生まれてこの方一人っ子なのだが、俺の友達には血のつながった妹がいる。実際見たことはないのだが、兄を召し使いのように扱うらしい。そんでそいつが『優しい義理の妹がほしい!!』なんて言ってたせいで、俺もそういう風に思っちまったわけだ。……でも良くないか、実際義理の妹とかいたら? まぁ、前置きが長くなってしまったが、俺が何を言いたいのかと言うと―― 「昂(コウ)、下に降りてきなさい!正樹(マサキ)さんと綾里(アヤリ)ちゃん、来たわよ!!」 下から母さんの俺を呼ぶ声が聞こえる。 正樹さんは母さんの再婚相手で、綾里ちゃんは正樹さんの連れ子。俺と同い年なんだが、誕生日は俺の方が早い。 ……つまり、な―― 俺に義理の妹ができたわけだ。 †昂†image=252331153.jpg
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