プロローグ→エピローグ

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※ここから昂視点です。 「……………………」 あれから俺は1階に降り、そこにいた綾里ちゃんを見て一瞬言葉を失った。 確かに母親から、綾里ちゃんはかわいいと何回も聞かされていた。俺は正樹さんにも綾里ちゃんにも会ったことがなかったから、どれくらいレベルが高いのかわからなかったが―― これは俺の予想をはるかに凌駕(リョウガ)していたな。 綾里ちゃんの水色の髪は膝下まで伸びていて、1本アホ毛が立っている。顔立ちは整っていて、まず間違いなく100人中99人は美少女と言うだろう。……言わない残りの1人はガチホモか、『べ、別にお前なんか美少女じゃないし、気にならないからな』などという男ツンデレのどちらか――って何か自分でも何言ってるのかわからなくなってきた!! 「あらあら、昂ったら見とれちゃって」 「ばっ!?そんなんじゃねぇよ」 母親の言葉に俺は顔を赤くし、ふと綾里ちゃんを見ると―― なぜか彼女も顔が赤かった。 「綾里も昂君のかっこよさにメロメロか?」 「ち、違っ!?」 ……俺と同じ状況かよ。 母親と義理の父親にからかわれる子供2人。 それからしばらくからかわれ続け、俺は落ち着くために息を深く吐いた。
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