プロローグ→エピローグ

5/13
前へ
/25ページ
次へ
「お話があります、正樹さん」 「ん?改まって何だい、昂くん?」 「綾里ちゃんにいくつか、質問があるんですけど……」 「あっ、奏さん、私もです。私も昂さんにいくつか質問があります」 綾里ちゃんも? まさか俺と同じで、俺が理想の義理の兄か調べるつもりか? 「まぁ、いいんじゃないかな」 「2人が仲良くなるのは良いことですしね」 母親と正樹さんが暖かい目で見ているが、ここは言うしかない。 「綾里ちゃん、俺はこれから5つ質問する。その内3問、合格しなければ君を『義理の妹』と認めない」 「「は?」」 「私もです。私も5つ質問しますので、もし3つ以上合格しなければ昂さんを『義理の兄』と認めません。綾里と呼ばせませんし、お義兄ちゃんとも呼びません」 ……やはり考えてることは同じだったか。 「何かもうこの時点で息合ってるし、もう兄妹で良くない?」 「「外野(お父さん)は黙ってろ(てて)!!」」 俺と綾里ちゃんで正樹さんの発言を一蹴すると、お互い向かいあった。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

183人が本棚に入れています
本棚に追加