プロローグ→エピローグ

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「じゃあ2つめ。起床時間は?」   「あれ、わりと普通の質問だね、昂くん」 「だいたい6時くらいですね」 「よし、これも合格だな」 「……ちなみに今のは何を調べていたの?」 母さんが俺に聞いてくる。 そんなの―― 「俺より遅く起きたら義妹に起こしてもらえないだろ」 「「それが目的!?」」 「大丈夫です。昂さんをお義兄ちゃんと認めたら、毎日起こしてあげますよ」 「「こっちも承認!?」」 綾里ちゃんはクスクスと笑って、なぜか母さんを見た。 「これは奏さんに聞きたいんですが、昂さんは鈍感ですか?」 「手に負えないほどの鈍感ね」 母さんがため息をつくが、綾里ちゃんは満足そうにうなずいた。 どうやらこの条件もクリアしたらしい。 「やっぱりお義兄ちゃんは鈍感スキルがないとダメだよね!」 ……自分ではそんな鈍感じゃないと思うんだけどな。
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