調和の時

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レェミヤ様は強い意志を伝えてきたが、何故神々ノ山の向こう側の事を知っているのだ? ハレミヤ陛下が悩んでるのを何故知っている? まるで全て知っていて、それを覆す様に話すレェミヤ様は本当に何ものなのだろうか……。 「レミは遠い昔、を知っている……辛いお話を。」 「レェミヤ様?」 「イアル、行こう。 レミね……変えても、変えなくても、ハレミヤ陛下に言うよ。」 今までになく優しい笑みを浮かべながら窓を指差した。 そこにはリィシェアがいた。 「レミが呼んだの。 お話は皆でしたいから。」 『……レェミヤの力は心理を感じとること。 本人は不思議な声と言っていたがな……。』 「何でも、同じだよ。 ハレミヤ陛下、呼びに行こう? リィシェア、入れないから。」 その前に、警備の者に伝えなければ今頃混乱してるだろう……。 そんな他人事の様に考えていたが、実際に騒ぎになっていたのを知ったのは数日後だった。
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