198人が本棚に入れています
本棚に追加
真依子視点
私や沙那、裕太や尚、そして剛夜君。
私達5人は屋上に集まった。
剛「はぁ………、
有佳ちゃん、大丈夫なのかな……。」
剛夜君は床に寝転んでて、空から目を離さないで言った。
尚「そうですね。
僕、ホームルームで先生から報告された時、
頭の中真っ白になりましたから。」
剛夜君に続いて尚も言う。
私や沙那、尚は剛夜君と一緒に寝転んでたけど、裕太だけは落ち着きがなくて、野球ボールを触ったり、
柵にもたれ掛かって空を見てたりしていた。
隣に居た沙那は、会話を聞いて、泣きそうな顔をしていた。
真「私、こんな事になるとは思ってなかったけど、
嫌な予感は薄々感じてたんだ。
有佳………、早く見つかってよ……。」
そう言った。
有佳、何やってるの?
早く戻ってきて……。
すると、柵にもたれ掛かって空を見ていた裕太が突然、
裕「おい有佳っ!
お前どこにいんだよ!!
俺達こんなに心配してんのにっ……
早く出てこいよ!!!」
返事のない空に向かって叫んでいた。
裕太の言葉で胸が苦しくなった。
最初のコメントを投稿しよう!