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椅子に座る有佳ちゃんの顔は殴られた痕がたくさんあって、所々血が出ていたり、腫れていたり………
とても酷かった。
それに体中痣みたいな物があって悲惨だった。
田邉先生は言った。
田「ふふっ、有佳ちゃんは最初デパートの駐車場の車の中に閉じ込めておいたんだ。
でも有佳ちゃんは誰かに助けを求めてるみたいだから殴って電話を切らせたんだよね。
ああ、あの時携帯を有佳ちゃんの近くに置かなきゃ良かったかな……?
まあいいや、それでしばらく有佳ちゃんを殴ったりした後、気絶した有佳ちゃんを車ごと連れ回してこの倉庫に来たんだ。」
田邉先生は真相を話した。
やっぱり信じられない。
もっと早く探せば良かったの………?
私が悔やんでいると、田邉先生が囁いた。
田「今度は君の番だよ、沙那ちゃん。」
沙「………!!」
何かの合図でどこからか男の人がたくさん出て来る。
がっちりした人達ばっかり。
その人達が私に襲い掛かってきた。
沙「えっ……嫌、嫌!!
やめて……!」
痛い……
体のあちこちを蹴ったり、殴ってくる。
やめて……
誰か助けて………
田邉先生はニヤニヤと笑いながらやめさせようとしない。
きっと有佳ちゃんも痛かったんだろうな……
そう思いながら私はゆっくり目を閉じた。
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