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「あんだよ。ここ通っていつも城下町に行ってんだ」
「ふーん。」
なんだよその反応。
ルイスがあっと呟いて俺の隣に並んだ。
「アリィ!あるよ、ほら!」
「わ!本当だ~」
だからあるって言ったろ。
そんな嘘つくかよ。
「でもさ…」
いぶかしむようにアリィが言う。
なんだ?まだ文句あんのか?
「人住んでんの?」
なんだって?
確かに前方に見える村からは明かりが見えない。
さっき暗くなったばっかだ。
寝るには早い時間だ。
つか、以前来たときは明かりがついていた。
村の入り口まで来た。
人の気配が感じられない。
ルイスはキョロキョロと周りを見渡していた。
アリィは疑いの眼を俺に向けた。
俺は一歩踏み込んで、すぐそこの宿屋に向かった。
後ろから二人がついてくるのを、気配と足音で確認しながら。
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