一話・少女と少年

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    「!」 それをみた睦月の姉は、立ち上がり、 「やめろ!!弟に手を出すな!! その子は関係ない!!!!」 そのいきり声を制止するように銀髪男は、睦月の姉の額を鷲掴みにし、 「何を偉そうに、命令出来る立場か!?お前は?」 掴んだまま、睦月の姉の頭をグリグリ回す。 「キスぐらいで怒り出すとは随分純情な弟じゃないか。それともやはりあっち系か?」 「覗きみていたのか!悪趣味が!!」 「それはこっちの台詞だぜ? こんな日に弟とデートとは‥‥ 7月7日の今日に‥‥」 睦月の姉は、その手を振り払い、銀髪男の顔に唾を吐きかけた。 「うへぇ‥‥」 「貴様ー!!よくも中尉に!!」 兵士が睦月の姉に襲いかかろうとする。 それを銀髪男は、手を上げ、「止めろ」というジェスチャーをした。 「し、しかし‥‥」 「これぐらいでキレてたらこいつらと一緒だって‥‥」 銀髪は睨む睦月の姉の眼を見て言い放った。  「核を地球に落としたこいつらと‥‥な」  
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