二話・赤い翼

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にらみ合う銀髪の男とレーバティン。 銀髪の男が続ける。 「人工星『キャンサー』の生き残りによって結成された『ソディア』 そのリーダー『グラム』の娘。 父の側近として、多くの所業をこなしてきたらしいな。 人を殺すのは勿論、自分の身体も犠牲にして‥‥ま、確かにそのルックスで落ちない男はいないかな‥」 レーバティンの額から汗がひたたる。 銀髪の胸元に目をやると、 地球と流れ星の勲章が見て取れた。 「その勲章‥アースレインか‥ なんでこんな辺境の地まで」 銀髪は肩をすくめ、 「サーペンタリウスもやっと折れてくれたのさ。まあちょっと強引なやり方だったけどな」 「そんな‥サーペンタリウスが‥」 「ショックか、だろうな? ここは、一番キャンサーと親しかった星らしいからな。同情するぜ‥」 その言葉に苛立ちを覚えるレーバティン。 「お前等が同情だと‥キャンサーの人達の命を見殺しにした貴様たちが!!」 「知るかそんなこと、もっと上の連中に言ってくれよ」 銀髪はレーバティンの腕を取った。 「さあ、一緒に来てもらおうか?」  
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