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にらみ合う銀髪の男とレーバティン。
銀髪の男が続ける。
「人工星『キャンサー』の生き残りによって結成された『ソディア』
そのリーダー『グラム』の娘。
父の側近として、多くの所業をこなしてきたらしいな。
人を殺すのは勿論、自分の身体も犠牲にして‥‥ま、確かにそのルックスで落ちない男はいないかな‥」
レーバティンの額から汗がひたたる。
銀髪の胸元に目をやると、
地球と流れ星の勲章が見て取れた。
「その勲章‥アースレインか‥
なんでこんな辺境の地まで」
銀髪は肩をすくめ、
「サーペンタリウスもやっと折れてくれたのさ。まあちょっと強引なやり方だったけどな」
「そんな‥サーペンタリウスが‥」
「ショックか、だろうな?
ここは、一番キャンサーと親しかった星らしいからな。同情するぜ‥」
その言葉に苛立ちを覚えるレーバティン。
「お前等が同情だと‥キャンサーの人達の命を見殺しにした貴様たちが!!」
「知るかそんなこと、もっと上の連中に言ってくれよ」
銀髪はレーバティンの腕を取った。
「さあ、一緒に来てもらおうか?」
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