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兵士が尋ねる。
「中尉、この青年はいかが致しますか?」
銀髪は首をかきながら言う。
「連れて行くしかないでしょう。
ヤレヤレ‥
ブラックリストの顔に見覚えがねぇけど、ホントにグラムの息子なら厄介な存在だぜまったく」
レーバティンが視線を睦月にやる。
「おーと動くな、妙な真似をすると、弟の首が飛ぶぜ」
銀髪がレーバティンの腕をねじ上げて言った。
「おっと、四宮(しのみや)大佐に報告しねぇとな‥
遅れると悪態つかれるわ…」
ダイヤルをいれ、
ケイタイを耳に当てる。
その兵士たちが取り囲む公園のそばを一台の灰色の車が通り過ぎる。
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