9人が本棚に入れています
本棚に追加
/87ページ
「お養父さんも、お養母さんも、わざわざ見送りに来なくても良かったのに」
「またアンタはそんなこと‥どうしてそうやって強がるの?」
「母さんの言うとおりだぞ。那由多(なゆた)、お前は私達のかけがえのない娘だ。いつでも帰って来なさい。」
私は少し照れたように返事をした。
「‥ん」
エスカレーターに乗って後ろを振り返る。
二人が手を振っていた。‥‥いつまでも
私も手を振り、微笑んだ。‥‥月並みに
最初のコメントを投稿しよう!