米英

5/5
前へ
/99ページ
次へ
そんなアルが大好き。 とは絶対にこいつの前では言わない。 「…ばーか!」 俺は涙を擦ってアルを見た。 「はいはい、俺は馬鹿だよ」 アルはぽんっと俺の頭に手を置いた。 なんだかそれが上から目線でムカッときたが、今は大人しくしてやる事にした。 別に俺はアルの為に大人しくする訳じゃないんだからな。 俺は俺の為に大人しくしてやるんだ。 なんて一人心の中で思いながらアルの方を見つめた。 そして心の中で呟いた。 『愛してる』 これは絶対に言ってやらない。 そう密かに心に誓った。
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

371人が本棚に入れています
本棚に追加