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「どうしたあるか?泣いてたらわかんねーあるよ」
我はイウ゛ァンの頬に手を添えた。
大柄の割りにイウ゛ァンは泣き虫で寂しがりだ。
子供みたいに泣きじゃくる。
そんな姿を見ているとなんだか昔の勇洙や菊を思い出す。
昔は奴らの面倒を見てきたからだろうか。
我がこいつから離れられないのは。
我を慕い、ちょこちょこと後をついてきた菊や勇洙と、我を必要としているらしいイウ゛ァンを重ねてしまっているのだろうか。
「我はお前と一緒にいるあるよ」
「耀君ッ……絶対にっ………僕とッ…」
イウ゛ァンは我を抱き寄せた。
まるで子供が母親に抱きつくように。
「一緒にいてくれる?僕から離れない?」
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