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「あー、糞ッ…!」
一人そう呟いた。
我ながらなんて寂しいのだろうか。
毎日毎日想いを隠して、笑顔を貼り付けて。
ポーカーフェイスと言う奴だろうか。
俺は自嘲気味に呟いた。
「………馬鹿」
それでも返事は勿論ない。
俺は枕はギュッと抱きしめた。
これがトーリスだったら。
トーリスならもう少し細いかもしれないが。
なんて。
でも俺の声は彼に届かない。
いつか届く事を祈って。
俺は瞼を閉じた。
明日はどんな表情で会えばいいのだろうか。
そう思いながら。
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