始まり

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4月、春―― 今年最期の高校生活。 母「淳!いつまで寝てるの!?学校遅刻するよ!」 これが、日々の日課である。 淳「うるせえな…。」 渋々ベッドから降りて、準備をする。 今日は念入りに髪のセットに力を入れ、香水をつける。 何故なら、ある日に友達とある約束をして実行する日が今日だからだ。 ――… 学校に着いて教室に入った途端、男子の集団が駆け寄ってきた。 隼人「よ!今日の主役の淳君。まあ、椅子に座れよ。」 ニヤニヤしながら淳の背中を押して席に座らせたこの男は 立花 隼人(たちばな はやと)。 調子にのりやすい性格をしているが、何故か皆から好感を持たれている。
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