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幸弘は信繁の屋敷で真田家が最終的にどうなって行くのか詳しいいきさつを話した
「…真田家はそのようなことになっておったか」
「えぇ、非常に言いにくいですが…」
「構わぬ…おぬしがこうして真田の血を受け継いでおるではないか…」
「ところで幸弘殿、わしはどうなるのじゃ?」
「矢沢家は徳川についた兄上・信幸様に仕えることになりまする」
「左様か…」
「よもや真田家が分裂しておろうとは…それで後の某が亡霊となっておぬしに真田家を託したのか」
「はい」
「ならばこの旨、父上や兄上にもお伝えしなければなるまい…頼綱!至急父上に兄上並びに家臣らを大広間に集めるよう伝えてくれ!」
いよいよ幸村の父・昌幸に話すこととなった。果たして昌幸は幸弘を受け入れてくれるのだろうか…
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