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Nの誕生日
撮影が終わって控室に入ると先に上がってた赤西が寝ていた。
そーとー疲れてるんだなぁ…俺くらいはそっとしといてやろう。……あ。赤西の手元に視線を落とすと今日貰った写真を持っていた。ふと、インタビューの時の会話を思い出す。
「赤西、メールもよこさなかったんですよ!」
「俺、メアド知らないし」
「じゃあ、電話でいいから」
5年以上一緒にいるのにメアドも知らなかった。そんなに気にならなかったのは毎日の様に顔合わせてたからかな?
周りを見渡すと、テーブル上には都合良く油性ペン。
手にはさっき貰った写真…ペンを手に取って自分の写真にメアド書いて、眠っている赤西が持っている写真に重ねた。下になんかあるな、くらいしか解らないようにして…
□■□■□■□■□■□
んー…あれ?ここ、家じゃないの?楽屋かぁ…誰もいねぇし💧もー皆帰ったのかなぁ?
…ぎぃ
「ぅわ💥」
「おーう。おはよう赤西😁」
まだ皆撮影してたんだ💧
「中丸ー。みんなわぁ?」
「帰ったよー。俺で最後。うん。」
…ん?さっきから中丸の態度がよそよそしい…やたら俺の手元…
「あ゙?何コレ??」
さっき貰った写真の中に見覚えのないモノが混じっていた。
今、暇を持て余して煎餅くってる奴が写ってた。
「中丸ーコレは?」
「ん?…写真だね」
よく見ると、マジックペンでメアドが書いてあった。
そーいや、電話番しか知らなかったから丁度いい。
…あーさっきのインタビューね(笑 しょうがねぇなぁ✨
「中丸。これバースデイプレゼントね。」
「は?…。」
手元に目をやると何やら乱雑に文字が書かれている。笑える。さっきの悪戯の仕返しらしい。そそくさとこの場から去ろうとしている主犯者を呼び止める。
「仁、………。」
はは(笑。
何て言ったかだって?
さあ、なんだっけなぁ?
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