:始まりの入学式:

2/3
前へ
/136ページ
次へ
……… 「ぃってー…ててて……。」 この物語りの主人公“鈍くさい”こと“草井純”は入学式早々転けていた。 転ける事は常日頃、日常茶飯事なことだが、問題はその理由だ。 ①何もないところで転んだ。あげく鳥の糞が頭に投下された。 ②バナナの皮が何故かあってそれに滑った。ら、その上を猿が通過(つまり、踏みつけられた。)していった。 ③急いで走っていたら、桜の枝に顔面殴打。そしてそのまま頭から落下して後頭部強打。 さて一体どれだろう? どれもヒドい話だが、答えは③。普通なら天使か、ヒヨコか星が見えそうだが、持ち前の石頭でそうならずに済んでいる。 「ハァー…。またやったよ…。」 打った後頭部をさすり、顔を押さえながら起き上がる。…端から見れば変な人だ。 「ここに入学したら治そうと思ったんだけどなぁ~…って入学式入学式!!」 頭と顔の痛みをも忘れて立ち上がる。
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

88人が本棚に入れています
本棚に追加