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………
「ぃってー…ててて……。」
この物語りの主人公“鈍くさい”こと“草井純”は入学式早々転けていた。
転ける事は常日頃、日常茶飯事なことだが、問題はその理由だ。
①何もないところで転んだ。あげく鳥の糞が頭に投下された。
②バナナの皮が何故かあってそれに滑った。ら、その上を猿が通過(つまり、踏みつけられた。)していった。
③急いで走っていたら、桜の枝に顔面殴打。そしてそのまま頭から落下して後頭部強打。
さて一体どれだろう?
どれもヒドい話だが、答えは③。普通なら天使か、ヒヨコか星が見えそうだが、持ち前の石頭でそうならずに済んでいる。
「ハァー…。またやったよ…。」
打った後頭部をさすり、顔を押さえながら起き上がる。…端から見れば変な人だ。
「ここに入学したら治そうと思ったんだけどなぁ~…って入学式入学式!!」
頭と顔の痛みをも忘れて立ち上がる。
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