僕の種族は……!

2/25
前へ
/40ページ
次へ
「オラ、とっとと金出せよ!」 蹴られてうっ……と呻き声を上げる。 いつものことだ。 「ちっ、うざってぇ。今日はリンチにすっか?」 大ッ嫌いだった。 苛めてくる奴らも、それを見て見ぬ振りする奴らも。 そして自分も。 「おい、そんな奴放っといて早く行こうぜ」 「運の良い奴だな、テメェ。残念ながら今日は用事あるんだ」 最後に倒れこんでいる僕の腹に蹴りを入れ、去っていった。 僕は、 泣いていた。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

162人が本棚に入れています
本棚に追加