僕の種族は……!

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何で僕、高校なんて通っているんだろう……? 親の遺産である金で通い、結局こう苛められて。 僕の楽しみと言えば、もうゲームだけしかない。 気持ち悪いと思う人も居るかもしれないけど、僕はゲームオタクだ。 既に世界の大半のゲームは制覇している。 「おい、見ろよ……【世に舞い降りた天使】だ!!」 僕は興味無さげに携帯ゲームを続ける。 【世に舞い降りた天使】 この進学校(僕は以外と頭良いんだよ?)に存在する、アイドル的存在の少女の事だ。 金髪に蒼い瞳。濃満な躯に柔和な物腰。誰に対しても敬語。 本当に天使のようだ、と皆が思っている。 僕以外は。 どちらにしろ、僕とは面識が無いとはしても結局、見て見ぬ振りだ。 僕が苛められている姿を見たことがあるのに、だ。 嫌いはしない。だが、評価が低いのは確かだ。 僕は独りで、黙々とゲームを続ける。
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