月夜に照らされる霧

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  月夜に一人 廃病院前に   歩く猫に 静かに触れた   彼は空を見渡して 心の眼で こう言った     僕は目が見えない だから月を知らない   君は一体どんな姿をしてるんだい?       鳴き叫ぶ鳥は 夕日を告げ   その日も月夜に 猫が歩く   彼は夢はと 訪ね人     僕は口がない だから話せない   僕は一体どんな声だったのかな?       その日も月夜は 僕を襲う   水辺の光に   照らされながら     猫は静かに 触れて過ぎ去る       嗚呼 月夜に照らされる霧よ   幻を僕に見せておくれ
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