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「「……………っ!?」」
目の前の二人が、力いっぱい耳を塞いでる。
でも、その二人ってのが、ルークとガイ……。
嘘だ……嘘……。
「……ってか……え? どういう、こと……?」
「そ、それはこっちのセリフだっつーの!」
「……とりあえず、身元を明かしてもらおうか」
ガイが剣を構える。
「……………」
……あ、あれ?
斬られたらやばい、よね……?
広いとはいえここは寝室。剣を構えられると、流石に刃先が近い。
「えーと、あたしは……んー……」
あー……何言えばいいんだかわかんないし!
これじゃ本当に不審人物だ。
「ガイ!いらっしゃるの!?」
タイミング良く扉の外から声がかかる。
この声は……。
「ガイ! ルークを呼んできてくださるのではなかったのですか!? ここにいらっしゃるのでしょう!?」
その声の主はカツカツとハイヒールの足音を響かせながら近づいてくる。
バンッと勢い良く開く扉。
「聞いていますの? ルーク! ガイ!」
……ナタリア、だ……。
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