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〔4〕
「さてさて、いかがですか?もうそろそろ15分経ちましたよ」
『海賊皇子』が少し笑って言った。
「だめです、さっぱり分かりません。実際、勘です」
そう言い、『神野麻衣』が降参、といった様子で四つ折りにした紙をテーブルに置いた。
「他の人も降参ですか?」
「あかん、なにがなにやらさっぱりでんなぁ……」
真中もそうぼやく。紙には何も書かれておらず、白紙のままだ。
「『くまプ』さん、『マル金マン』さん、何かわかりましたか?」
『神野麻衣』がさっぱり、といった様子で聞く。
「そうですね~……、自信はないですが、これで」
『くまプ』は紙を二つ折りにして、テーブルに置いた。
「『マル金マン』さんは?」
『海賊皇子』が笑って聞いた。そう聞かれると、『マル金マン』は笑って、
「いやいや、最初からわかってましたよ。一番最初に答えを言ったら、空気の読めない奴としてたたかれるので、黙ってたんです。」
そう言うと、紙を折らずにそのままテーブルへと置いた。
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