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紙には、『伯父』と二文字が書かれている。
「ああ、やっぱりわかっちゃいましたね……」
『海賊皇子』がいかにも残念、といった表情で嘆く。
「一応、ほかの皆さんのも見てみていいですか?」
「いや、やめてください!」
『神野麻衣』が焦って『海賊皇子』を制した。
「僕は構いませんよ。」
そう言って『くまプ』は自分の紙をあける。そこにはやはり、『伯父さん』の文字。
「一応解説すると、『おじさん』をあらわすには二通りあって、父の弟は『叔父』、兄は『伯父』と表わされる……、って聞いてますか?」
『くまプ』が得意気に解説しているが、『海賊皇子』は『神野麻衣』から解答を取ろうとしている。対する『神野麻衣』も必死に奪われまいとしていて、はたから見れば異様な光景である。
「あ~あ、なんやえらいこっちゃになりましたなぁ」
そう言いつつ、真中は大笑いした。
「これ、止めたほうがいいのかな?」
『くまプ』は困惑しながら『マル金マン』に聞いた。すると、
「ま、どうにかなる、いいじゃないかっ」
そう言い、笑った。
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