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「そりゃそうですよ。こんな参加者の中に一人だけ主催者側の人間が混じってるんですもん、おもしろいじゃないですか」
「全く、こんなこと思いつくあの人もすごいけど、プロデューサーはいつ田崎に裏切り者の存在を発表するんでしょうかね?田崎は知らないんでしょ?」
誰に話しかけるでもなく、竹内は言った。
「そりゃ、あの人が決めるさ。それより、暇だし、なんかクイズでも出すか?」
ぬっと、ディレクターの本間がいきなり竹内の背後から現れた。
「うわぁ!!本間さぁん!いやぁ驚いた……、心臓に悪いんでやめてくださいよ……」
「で、クイズってどんなのですか?」
驚いた竹内を放置し、嬉々とした様子で高杉が本間に問う。
「さっき考えついたんだが……。そうだな・……、名前はどうでもいいから、Aさんとしよう。Aさんは、今、他の人数人と[1、2、4、5、6、7、8、9、……]な関係にいるそうだ。さて、それは?」
本間が得意げな顔で言った。
しかし、その問題を解こうとする竹内や高杉の声を米倉が遮った。
「あ、各チーム全員の解答がそろったみたいなので始めますよ」
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