過ぎ去っていく日常

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「………あとはお前だけだぞ?」 宣言通り、十分後公園に立っているのは零夜と、始めに声をかけてきたリーダーらしき男だけとなった。 そして、零夜が男の方を向きながらそう問い掛けると、男は顔を真っ青にしながら後退りした。 「ヒィ!!く、クソがぁ!!死ねぇ!!!!」 そして自棄になったのか、持っていた日本刀を振り上げ、零夜に向かって切り掛かって来た。 「馬鹿だな。冷静さを失った奴ほど簡単に倒せる。覚えとけ。」 零夜はそう言いながら右足を左後ろにずらし、刀を半身になって避け懐に入り込むと、鳩尾に重い一撃を打ち込む。 零夜の一撃をモロに喰らった男は、白目を剥きながら地に膝をつきゆっくりと倒れ込んだ。 「じゃあな。次からは相手をよく見て喧嘩を売るんだな。………聞こえてないか。」 零夜は重なり合い倒れ伏している男達を一瞥すると、そう言い残しその場を後にした。  
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