過ぎ去っていく日常

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ジリリリッジリリリッジリバギャン! 「………ハァ、またやってしまった。」 朝から目覚まし時計を一つ破壊してしまったこの少年は、名前を山本零夜と言う。 若干のつり目に目の色は澄んだ蒼色、流れるような白銀の髪を腰まで伸ばし、中性的で整いすぎた顔をしている。この顔を見て振り向かない人間はいないだろうと思われるほどの容姿だ。 零夜は親に捨てられ、拾われたが、育ての親も既に他界して生活保護を受けながらバイトをして暮らしている身である。 「今日は学校行くかな」 等と呟きながら着替えを済ませ、階下に降りていく。 そして簡単に朝食をすますと、洗面所で髪などを整えて鞄に必要なものを入れて、それを持って家を出た。  
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