過ぎ去っていく日常

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そうして歩いていくと、着いたのは零夜が通い始めてまだ一年目の高校。しかしそこでも零夜に向けられる視線は変わらなかった。高校の教師でさえも我が身が可愛いようで、そんな噂をたてられている零夜に関わろうとはしない。 零夜は諦めたように溜め息をつきながら校舎の中を自分の教室に向かって歩いていく。 そして教室の中へと続く扉を開け放った。 「アイツまた来たよ……。さっさと消えてくんねぇかな。」 「シッ!!聞こえたらどうなるか分かんないわよ。」 零夜はそんな視線をものともせず、窓際の1番後ろの席に座り、晴れ渡っている空に流れていく雲を見つめていた。 そのうちに担任の教師が来て、授業が始まった。  
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