過ぎ去っていく日常

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そして時は過ぎ昼休み。 零夜は通学途中に買ったコンビニのおにぎりを食べていた。 すると教室の扉が音を立てて勢いよく開いた。 「山本零夜はいるか!?」 そこに立っていたのは中に派手な色のシャツを着て学生服をだらし無く着崩している、所謂不良と呼ばれる人間。 その男は零夜の姿を見つけると、大股で歩み寄って来た。 「お前が山本零夜だな?少しついて来てもらおうか。」 男が零夜の前に立って言い、腕を掴もうとする。 「面倒だから嫌。俺帰るから。じゃあな。」 零夜はそう言い放つと、鞄から靴を取り出し、窓を開け、鞄を片手に飛び降りた。  
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