第零章:始まりの鐘

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    その部屋は、あの新撰組一の剣の使い手である沖田総司の部屋。     「蒼姫さん!?」     「ちょ、少しの間私を匿って下さい!!」     「おい蒼姫!!」     急に飛び込んできた蒼姫の腕を引っ張り、自分の背に隠した沖田は、飛び込んできた土方に微笑んだ。     「土方さん…何してるんですかアンタ」     ゼェゼェと息を切らす土方に、沖田は迷惑そうな顔で問いかけた。     「総司…その後ろに居る小娘を渡せ…」     「人の事を小娘とか言っちゃだめです。副局長でもある土方さんがそんな言葉遣い…新撰組の恥です!」     「そーだそーだっあ、沖田さんありがと!!今ので逃げ道考え付きました…行って来ます!」     今まで沖田の後ろでちぢこまっていた蒼姫は、一目散に駆け出し、土方もそれを追って出て行った。     「今日"も"騒がしいですねぇ…」     _
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