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どうして女人禁制の新撰組に、蒼姫が居るのか…。それは一人の少年が原因である。
「ハツっおはよう」
まだ寝癖の少し残る髪を下ろしたまま、一人の隊士の部屋へ入っていく蒼姫。
「にゃ…あ、ソウちゃん?おはよう…」
布団を頭まで被っていた"誰か"が動いた。
「ハツ。今日は私、沖田さん達と買い物に行ってくるから!」
「む…わかった、いってらっしゃい」
蒼姫が布団を引っ張ると、栗色の柔らかい髪をした少年が現れた。
――彼の名は戸尾初也(とおはつなり)。蒼姫の双子の弟である。
「蒼姫さーん、そろそろ行きますよ」
「はーいっ!じゃ、行って来るね」
遠くから聞こえた沖田の声に、元気良く答えると、蒼姫は早々と身支度を整え部屋を飛び出していった。
「今日もソウちゃんは元気だなぁ…」
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