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実は、初也は京の都では結構腕の立つ剣士の息子で、きっと息子だから強いだろうと言う理由で勝手に新撰組に入れられたのだ。
その時についてきてしまったのが、姉――蒼姫である。
「藤堂さん…?居るんでしょう、隠れてないで出てきてください」
「う…気付いてたのか?」
「あたりまえでしょう。僕を誰だと思っているんですか」
「シスコン」
「あながち間違ってませんけど」
「あらやだ!認めちゃったよこの子っ」
この小さいくて可愛い人は藤堂平助さん。原田さんの近くを何時もうろついてる人だ。
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