あなたへ

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あなたに逢いたい。 それはただの興味かも知れない。 それはただあなたを傷つける刃かも知れない。 けれど…あなたに逢いたい。 あなたと繋がる為に、私は分単位で携帯を開き、 あなたの言葉(存在)を捜す。 あなたと心(文字)を重ね、あなたの事を知り、 あなたに近付きたいと、また眠れぬ夜を過ごす。 あなたが笑顔であるように、 あなたが健やかであるように、 あなたが心穏やかであるように、 私は今宵も月に祈りを捧げる。 あなたの側で、共に笑い、共に泣き、共に怒り、共に癒す事が出来たら… あなたの側で、励まし、慰めて、抱き締め、歩む事が出来たら… どんなに胸弾む日々を過ごせるだろう。 でもあなたにとって、私はただの文字。 繋がり(携帯)を切ってしまえば、もうこの声も届かない。 心からの怒りも慰めも励ましも応援も…あなたにとって、ただ耳を塞ぎたい雑音なのかも知れない。 どうか…あなたの側に行かせて下さい。 その手に、髪に、肩に、頬に、触れさせて下さい。 この言葉で、またあなたを傷つけ、苦しませてしまうかも知れない。 でも…少しでも……私の言葉であなたの心が軽くなるのなら、 あなたの心を少しでも預けて下さるなら… どんな言葉でも良い。あなたの声が聞きたい。 どんな姿でも良い。あなたに触れたい。 今、あなたの言葉(存在)はどこで知れますか? 今、あなたの心(文字)はどこにいますか? 今、私があなたの為に何が出来ますか? どうか…教えて欲しい。 傷つける事が分かっていても、あなたを求めずにいられない。
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