1179人が本棚に入れています
本棚に追加
「あうっ!?」
秋は鈴のおでこを軽く叩いた。
「馬鹿な事言ってないでさっさと帰るよ!!」
「はぁい……」
鈴はしょぼんっとなった。
鈴は私が恋に興味がない理由を知っている。
だけど、決して口にはしない。
そんな鈴の優しさが好きだった。
二人が店を出てしばらく歩くと
「あっ!手帳忘れた!!!」
っと鈴がいきなり止まった。
「あらら…
どうするの?」
秋が聞くと
「ん~…
ちょっと取ってくるよ!」
と鈴は明るく返す。
「ついていこうか?」
もう季節は冬、日が暮れるのは早く
あたりはかなり暗くなっていた。
そんな中、女の子一人では危ないと秋は考えたのだ。
「大丈夫☆
ちょっと暗いけどお店すぐそこだから!」
「でも危なくない?」
.
最初のコメントを投稿しよう!