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「大丈夫でしょ☆秋はここに居てね!
ここなら人多いから一人で待ってても大丈夫そうだし!」
鈴は子供のように笑いながら言った。
ふぅっ
秋はため息を一つはくと、近くの公園のベンチを指差した。
「あのベンチに座ってるから10分で帰っておいで!」
すると鈴は右手を額にあて、敬礼のポーズをする。
「了解しました!!
んじゃいってくるねー!」
手をぶんぶんと豪快にふる鈴に苦笑いしながらも秋は手をふった。
はぁ……はぁ……
秋は寒さで凍えた手に温かい息をはいている。
息は寒さで白くなり。
煙りのように消えていく。
「まだかなぁ……」
鈴が忘れ物を取りに行って5分たつ。
まだそんなに時間はたっていないが
冬の寒さが時間を長く感じさせていた。
「あっ……」
そんな時だった…
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