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「またムスッとした顔…。旭はやっと新しい道を歩もうとしたのにな…。
お前がビビってどうするんだよ?」
「べ…別にビビってなんか…。」
「旭が俺から離れてほっとしてたんじゃないのか?けど、別の奴が現れて旭に向き合うのが怖くなったんじゃねぇの?」
図星だった…。
俺は怖かった…。
でも、俺は何から逃げていたんだろう…。
旭ちゃん?
あの先輩?
…俺?
こんなの俺らしくないって、わかっていたのに…。
こんな時…旭ちゃんが泣いていたら…俺どうする?
「仲里!もたもたするなっ!!」
芦屋…
わかってるよっ!!
俺、旭ちゃんを追いかけるっ!!
ダッシュで保健室を出た俺。
「そうそう♪仲里は、本能のままいけばいいんだ♪」
芦屋は腕を組み俺を見送った。
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