片思い

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どれくらい沈黙が続いたんだろう… お互い何も話さず、朔ちゃんは本を読んで…俺は俯いたまま朔ちゃんの席の前に座って… ていうか俺、朔ちゃんに何話してるんだろう? …何か聞きたかったのか? 慰めて欲しかったのか? アホだ…俺… 「ごめん、朔ちゃん…変なこと言って…帰るね。」 俺は何も反応しない朔ちゃんから立ち去ろうとした。 「あの人とは幼なじみなんだって。小学生のころから好きだったけど… 相手は10歳年上だし、相手にされてないって言ってたよ。」 朔ちゃん…? 知ってたの? …ちょっと、待てよ!? 「じゃあ、なんで?」 俺は思わず、朔ちゃんに駆け寄った。 「好きだからでしょ?」 そりゃ…そうだ。好きなもんはそう簡単に諦めらんない。 俺だって…同じだ。 わかってるよ…だけど、納得いかねぇんだよ!! .
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