ライバル

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「あしやぁぁぁぁぁぁっ!!」 俺は科学準備室の扉を思いっきり開け、芦屋に向かって叫んだ。 芦屋はビックリして飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになっていた。 「なんだよ、仲里…。」 「お前には負けなぁぁぁぁいっ!!」 「前にも聞いたって。」 そうだな。前にも言ったな。興奮したまま走って来たから、何も考えていなかった。 芦屋は爽やかな笑顔で俺にコーヒーをくれた。 コーヒーは苦手なのに…。 「はい。ミルク♪」 芦屋は俺に大量のミルクをくれた。子ども扱いか…。気のせいか? とにかく、俺は大量のミルクをコーヒーにいれ、さらに砂糖もたくさんいれて飲んだ。 「うまいか?そんなに砂糖とミルクを入れて…。」 「うまい。芦屋こそブラックなんてよく飲めるな?」 「大人だからね♪」 .
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