プロローグ

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それとも、本当にどこぞのメイドさんなのだろうか。 謎は深まるばかりである。 「…つーか、何してんだ俺?」 ここ数分間、彼は謎のメイドを傍観していたわけだが。 そもそも何かをするわけでもなく、ただただ市街地をだらだらと歩いていた。 幼なじみは、本日も風邪で欠席。 そのせいか部活をやる気にならず、サボってみたは良いが一人で市街地に来たところで、とてもだが楽しいとは言い難かった。 これならば、おとなしく部活をやっていれば良かっただろうか、とさえ思い始める始末。 同時に、幼なじみの大切さを何気なく痛感した…。 結局、一時間足らずを潰したあたりで帰ろうとした彼であったが、瞬間視界に奇妙な光景が入り込む。
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