『サバゲ入門小説・蛍のサバゲ道』

１・蛍、サバゲと出会うの巻

　「ねえ、銃とかってどんなのがいいの？」
　「んー……、銃や装備は人それぞれだからな……。これがいいっていうのは難しいな」

　裕也の言葉にガックリと肩を落とす蛍。
傍にいた店長が笑いながら話しかける。
　「おいおい、裕ちゃん。何も説明してなかったのかい？」
　裕也は苦笑いしながら「店で説明するつもりだった」と答えると、蛍の方に向いた。
　「ほら、好みとか使い勝手の問題もあるし、買い揃える前に一度試射やゲームをしてみるほうがいいんだ」
　しばらくはジト目で見ていた蛍も「一度やってみたほうがいい」ということには同意であった。