二十年

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ポケットには少しだが金もある。 行くところはない。どうすればいいだろう。 僕は散々迷ったあげく。画材を一式買うと、近くの公園に行った。 画用紙を一枚破ると、鉛筆で似顔絵書きます、と書き、その下に一枚三百円と書いて横に置いた。 売れるかは分からない。 自分の腕を試してみたい気持ちがあった。 画家。それが僕の夢だ。
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