二十年

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僕は頷き、彼女の似顔絵を書いた。 「これが私?美化しすぎですよ」 女の子は言って笑った。 「僕にはこう見えた」 僕は答えた。 「でも……有り難う」 女の子は言って、僕に金を渡すと、軽く頭をさげ帰って行った。 その後も彼女のおかげか客があつまり。どうにか画材分は取り戻す事が出来た。 画材をまとめ立ち上がる。今日の宿を求め僕は歩きだした。
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