二十年

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だが、真澄は次の日も、その次の日も僕の所に来ては、絵を買っていってくれた。 そんなある日。 「晩御飯でもどう?」 真澄が言う。 僕は迷った。本来この世界にいるはずのない僕が、彼女と仲良くなってもいいものかと。 情がうつってしまったら後戻りは出来ない。 散々悩みながらも、僕は真澄と共に近くのレストランに入った。 僕は自分の夢について語った。 画家になりたくて勉強してる事。 ついつい熱く語りすぎたのかあっと言う間に時間は過ぎた。
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