恋敵と書いてライバルと読む……?

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 生徒手帳。つまりそこには住所に電話番号など、連絡先から自分の詳細な年齢まで書き込まれている。ということだ。よって、恵一の家をアリエスが探し出せても不思議は一切ないわけだ。 「あ、有難う! アリエスさ……アリエスにも何か出せるといいんだけど、生憎全部葉音ちゃんに食べられちゃったからなぁ……」 「おー、ごめん。葉音、全部食べちゃった」  葉音ちゃんと呼ばれた少女をアリエスは見つめた。おもにある一点を。 「恵一の馬鹿……! やっぱりおっぱいおっきい子がいいんじゃない!」 「な! そんなことは無いって! っていうか葉音ちゃんは特殊というか異常な育ち方してるんだって! 身長と体重とスリーサイズの比率がおかしいから!」 「にぃさま! 今何時だと……って、お客様ですか? なんだか多いですね? というか、野村さんもいらっしゃったんですね? 上っていきます?」  突然現れた里奈に言われ、恵一はアリエスの後ろに突如として現れた白髪に立派な白ひげを携えた長身の男性を見た。
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